写真の本当の価値



おばあちゃんが亡くなった。

丁度 その一週間前
「危ない状態だからここ2~3日で…」
そんな連絡が母親からあり、心積もりしてました。

そして出張先からの帰り道
母親から亡くなったとの知らせがメールで来た。

お通夜が翌日だったことで間に合い
祭壇に手を合わせるとどこか見覚えのある写真…

それは以前 ホーム(施設)で僕が撮った
おばあちゃんの活き活きとした表情の一枚だった。

数ある写真の中から叔父さんが選んてくれたという事で
「良い写真やったし、撮ってくれてありがとう」
その言葉が何より嬉しかった。

・・・

これまでの写真人生で自分が撮った写真が
後々 遺影写真になったのはこれで3回目…

独立して間もない2012年、友人の父親が亡くなったとき
この出来事をキッカケに自分なりに考え、導き出た答えが

「人を撮ることは人生を撮ること」

その後、父方の祖母、そして今回の母方の祖母と
10年経った今でもその答えは一切変わることなく常に自分の中にある。

お通夜の晩、おばあちゃんの思い出アルバムを見せてもらい
そこには若き日のおばあちゃんの姿がたくさん写っていた。

決してキレイな写真でもなければ上手い写真でもなく
ただおばあちゃんが生きてきた証が淡々と写し出されていて
伝わってくる写真が持つチカラ…

その時改めて思った。
写真の本当の価値はここにあることを

仕事としてやってるとなかなか自分の好きなモノばかり撮れないけど
それでも写真をいっぱい撮って良かった。
そう思える人生にしたい。

ありがとう おばあちゃん

これからもできる限り自分が撮りたいモノを
感じて、見つけて、信じて、シャッターを切っていきます。







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