選んでないようで実は選んでる

相見積もりをするということ~カメラマンの選び方~


「あいみつしてます」

時々、こんな感じで値段ばかり聴いてくる方がいます。

要は相見積もりするってことは
カメラマンという人間ではなく、値段だけを見てるってことで
正直、そんなこと言われて嬉しい撮り手なんていません。

電話なりメールなり少し話してみてそんな印象を受けた場合は
説明は簡単なモノだけして
しっかりと「これだけかかります」って示すようにしてます。

そうすれば求めているモノとの違いに気付いてもらえ
お互いこれ以上このことに時間をかける必要がなくなるから。

・・・

値段ばかり聴いてくる人は
大抵ウチのスタイルとか進め方をまったく知らずに問い合わせてこられます。

事前に会って、撮って、渡して…ってそこまで関わってるウチと
当日 現場で初めて顔を合わせて撮って、はい終わりっていうヨソと

やり方自体全く違うのに
それをただ値段だけで決めるのに意味があるの??

値段だけで選ぶならウチなんてヨソに太刀打ちできないし
他から見たらウチはすっごい非効率なことをしてます。

でもそれが、自分が独立してずっとやりたかったことであって
そうしないと「気持ちを込めて撮る」ことができないし
僕の場合、気持ちが込められないものを撮っても虚しさしか残りません。

「気持ちってホント大事だよな」って、この頃 特に痛感してます。

・・・

逆に自分にとって良いお客さんって
ウチのスタイルや進め方に共感、賛同してもらってることが多いです。

ただ、みなさんに直接その真意を確かめてはいないので
あくまで自分の実感でしかないのですが
当日 撮影する頃にはそのことが顕著に分かります。

自然とシャッターに気持ちが入ってるし
もっともっと良い写真を撮りたいって欲も湧いてくるし
自分がニヤニヤしてるとそれが被写体にも伝染することだってあるし…

今やカメラも高性能になったことでキレイなのはもちろん
ちょっとコツを掴めば上手くも撮れるため
僕がキレイさや上手さを一番に考えてない理由がそこにあります。

上手くてキレイな写真ではなく
楽しくて気持ちのこもった写真


そうやって自分の色やスタイルが徐々に確立していくと

お客さんだけが撮り手を選んでるようで
実は知らず知らずのうちに撮り手もお客さんを選んでる…


だから、やっぱ最終的な判断基準は…

「写真を撮るひと」と「残したい人」
人と人が関わることなんで「相性」じゃないかなって思います。

自分にとって良いものは良い、ただそれだけ

ね、簡単でしょ







当ブログの写真は著作権がありますので
無断で使わないで下さいね